福島記念の上がり順位別傾向と脚質別傾向
もくじ
今年はけっこう良いメンバーが揃った印象です。
微妙に強い馬同士が争うことで適性の差が出るから波乱になる、という典型的なレースが福島記念だと思いますが、そういうレースを得意なタイプが出てきているので、どういった結果になるか楽しみですね。
福島記念の上がり順位別傾向
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 1- 1- 3- 1/ 6 | 16.7% | 33.3% | 83.3% | 91 | 305 |
3F 2位 | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 87 |
3F 3位 | 2- 1- 0- 5/ 8 | 25.0% | 37.5% | 37.5% | 183 | 83 |
3F ~5位 | 2- 0- 1- 8/11 | 18.2% | 18.2% | 27.3% | 204 | 80 |
3F 6位~ | 0- 2- 1-48/51 | 0.0% | 3.9% | 5.9% | 0 | 10 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
上がり最速馬は2連対と連体回数は多くないですが、6頭の上がり最速馬のうち5頭が複勝圏内。
3連系の馬券を買うなら、上がり最速を出せそうな馬は押さえなければなりません。
また、小回り福島といえども、上がり3Fタイムが6位以下の馬は軒並み凡走ですから、大逃げして一発穴を開けるなんてことも難しそうです。
昨年のマルターズアポジーのように、逃げてもしっかり上がりを使える、単純に強い馬じゃないと逃げ切りは難しいかもしれませんね。
せっかくなので過去五年の上位3頭の上がりタイムも確認しておきましょう。
日付 | 開催 | レース名 | 馬名S | C | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 頭数 | 印 | レース印1 | 人気 | 着順 | 距離S | 馬場状態 | 着差タイム | 通過順 | 上り3F |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
161113 | 3福4 | 福島記念HG3 | マルターズアポジー | 牡4 | 武士沢友 | 54 | 16 | 7 | 1 | 芝2000 | 良 | -0.2 | 01-01-01 | 35.9 | |||
161113 | 3福4 | 福島記念HG3 | ゼーヴィント | 牡3 | シュタル | 55 | 16 | 1 | 2 | 芝2000 | 良 | 0.2 | 07-04-04 | 35.6 | |||
161113 | 3福4 | 福島記念HG3 | ダイワドレッサー | 牝3 | 川須栄彦 | 52 | 16 | 3 | 3 | 芝2000 | 良 | 0.5 | 09-08-06 | 35.7 | |||
151115 | 3福6 | 福島記念HG3 | ヤマカツエース | 牡3 | 津村明秀 | 54 | 16 | 2 | 1 | 芝2000 | 重 | -0.2 | 09-06-02 | 37.4 | |||
151115 | 3福6 | 福島記念HG3 | ミトラ | セ7 | 柴山雄一 | 57.5 | 16 | 1 | 2 | 芝2000 | 重 | 0.2 | 05-02-01 | 37.7 | |||
151115 | 3福6 | 福島記念HG3 | ファントムライト | 牡6 | 吉田隼人 | 55 | 16 | 4 | 3 | 芝2000 | 重 | 0.5 | 13-13-11 | 37.4 | |||
141116 | 4福4 | 福島記念HG3 | ミトラ | セ6 | バルザロ | 56 | 16 | 6 | 1 | 芝2000 | 良 | -0.2 | 03-04-02 | 34.4 | |||
141116 | 4福4 | 福島記念HG3 | フラアンジェリコ | 牡6 | 柴山雄一 | 54 | 16 | 13 | 2 | 芝2000 | 良 | 0.2 | 15-13-06 | 34.1 | |||
141116 | 4福4 | 福島記念HG3 | メイショウナルト | セ6 | 田辺裕信 | 57.5 | 16 | 1 | 3 | 芝2000 | 良 | 0.4 | 01-01-01 | 35.1 | |||
131117 | 3福6 | 福島記念HG3 | ダイワファルコン | 牡6 | 川須栄彦 | 57.5 | 16 | 3 | 1 | 芝2000 | 良 | -0.1 | 05-02-02 | 34.9 | |||
131117 | 3福6 | 福島記念HG3 | マイネルラクリマ | 牡5 | 柴田大知 | 58 | 16 | 2 | 2 | 芝2000 | 良 | 0.1 | 03-02-01 | 35.0 | |||
131117 | 3福6 | 福島記念HG3 | ラブイズブーシェ | 牡4 | 古川吉洋 | 54 | 16 | 7 | 3 | 芝2000 | 良 | 0.1 | 09-12-06 | 34.5 | |||
121118 | 3福6 | 福島記念HG3 | ダイワファルコン | 牡5 | 川須栄彦 | 57 | 16 | 1 | 1 | 芝2000 | 稍 | -0.3 | 03-02-01 | 35.0 | |||
121118 | 3福6 | 福島記念HG3 | アドマイヤタイシ | 牡5 | 丸山元気 | 54 | 16 | 8 | 2 | 芝2000 | 稍 | 0.3 | 11-10-06 | 34.9 | |||
121118 | 3福6 | 福島記念HG3 | ダコール | 牡4 | 佐藤哲三 | 55 | 16 | 2 | 3 | 芝2000 | 稍 | 0.3 | 16-16-09 | 34.6 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
こうしてみると案外波乱になってないですね。波乱になった年は上がりが早めの決着になった2014年だけ。
当てに行くなら上がり35秒台で上がり最速になるようなレースに強いタイプの馬。
波乱を狙って取りに行くなら、その逆張りで上がり34秒を切るようなレースでも好走できるような馬を狙うのが良さそうですね。
福島記念の前走上がり順位別傾向
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
3F 2位 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
3F 3位 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
3F ~5位 | 0- 4- 1-13/18 | 0.0% | 22.2% | 27.8% | 0 | 56 |
3F 6位~ | 5- 1- 4-43/53 | 9.4% | 11.3% | 18.9% | 80 | 61 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
前走上がり順位3位以内の馬は来てない。1頭も来てない。
前走上がり4~5位という縛りだと2着4回。
波乱になった2014年でも、前走上がり順位は6位以下だった馬が勝っているというのは1つのポイントと言えます。
ここで、前走3F順位4位以下の馬の前走着順も確認しておきましょう。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% | 483 | 240 |
前走2着 | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% | 0 | 60 |
前走3着 | 0- 2- 1- 1/ 4 | 0.0% | 50.0% | 75.0% | 0 | 135 |
前走4着 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走5着 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走6~9着 | 1- 0- 1-17/19 | 5.3% | 5.3% | 10.5% | 51 | 28 |
前走10着~ | 3- 1- 3-28/35 | 8.6% | 11.4% | 20.0% | 52 | 66 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
前走3着以内馬は9頭中6頭が好走しているのでここは信用できそうなデータと言えるでしょう。
前走10着以下から巻き返してきた7頭は、いずれも前走が重賞レースだったという共通点はありますが、それだけではやや精度が悪いのでもう少し絞ってみます。
前走場所 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
札幌 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% | 0 | 105 |
函館 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% | 0 | 245 |
福島 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
新潟 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% | 0 | 200 |
東京 | 3- 0- 0-10/13 | 23.1% | 23.1% | 23.1% | 141 | 49 |
中山 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
中京 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||||
京都 | 0- 0- 1- 5/ 6 | 0.0% | 0.0% | 16.7% | 0 | 45 |
阪神 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||||
小倉 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
前走10着以下惨敗から巻き返してきた勝ち馬3頭は前走東京の重賞を使っている。これは使えそうです。
東京のような大箱で直線の長いコースは不向きだから10着以下に破れたけど、福島のような小回りで直線も短いコースに適性があるから巻き返せる。そんな感じでしょうね。
福島記念の脚質別傾向
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 1- 0- 1- 4/ 6 | 16.7% | 16.7% | 33.3% | 241 | 95 |
平地・先行 | 4- 3- 0-12/19 | 21.1% | 36.8% | 36.8% | 148 | 75 |
平地・中団 | 0- 2- 3-22/27 | 0.0% | 7.4% | 18.5% | 0 | 75 |
平地・後方 | 0- 0- 1-26/27 | 0.0% | 0.0% | 3.7% | 0 | 7 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
上がり最速馬が勝ちあぐねていることや、前走上がり順位が上位の馬が苦戦していることからもわかるように、このレースでは先行力が武器になります。
基本的に前に行かないと勝てない。後ろからだと2着までといった印象。
昔はダンスアジョイが大外ぶち抜いたりしてたんですけど、今はそういう馬場では無いということでしょう。
今年も比較的前に行く馬が強いので、後ろからズドンは厳しそうな印象もありますね。
狙うのは先行馬がベスト。
福島記念の血統傾向
チェック種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
グレイソヴリン系 | 2- 0- 0- 5/ 7 | 28.6% | 28.6% | 28.6% | 184 | 64 |
ロベルト系 | 1- 1- 0-10/12 | 8.3% | 16.7% | 16.7% | 81 | 42 |
キングマンボ系 | 1- 0- 0- 5/ 6 | 16.7% | 16.7% | 16.7% | 91 | 31 |
ストームバード系 | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% | 483 | 123 |
サンデーサイレンス系 | 0- 2- 4-31/37 | 0.0% | 5.4% | 16.2% | 0 | 54 |
サドラーズウェルズ系 | 0- 1- 1- 1/ 3 | 0.0% | 33.3% | 66.7% | 0 | 186 |
ダンチヒ系 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 33.3% | 0 | 56 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13
ソート:着別度数順(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
サンデー系は過去五年で勝ち馬が出ていないどころか連対も少ないです。
それに対して、グレイソヴリン、ロベルト、キングマンボとスタミナに優れた系統の種牡馬を父に持つ産駒が活躍。
サンデーサイレンス系の有力馬が多数出走している今回は、血統的には波乱の余地が十分にあると言えます。
チェック母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 |
---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 3- 2- 1-15/21 | 14.3% | 23.8% | 28.6% | 108 |
ロベルト系 | 1- 1- 0- 4/ 6 | 16.7% | 33.3% | 33.3% | 91 |
ボールドルーラー系 | 1- 1- 0- 2/ 4 | 25.0% | 50.0% | 50.0% | 362 |
ミスプロ系 | 0- 1- 1- 5/ 7 | 0.0% | 14.3% | 28.6% | 0 |
サドラーズウェルズ系 | 0- 0- 1- 2/ 3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% | 0 |
ヘロド系 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% | 0 |
フォーティナイナー系 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% | 0 |
集計期間:2012.11.18 ~ 2016.11.13
ソート:着別度数順(スマホでご覧の方も、指で表を左に動かすと右端までご覧いただけます)
父サンデー系は不振ですが、母父サンデー系は好調。3頭の勝ち馬と2頭の2着馬を輩出していて過去五年で五連対。
父系がスタミナ豊富なタイプで、母父にサンデーサイレンス系種牡馬を持っているというのが、福島記念においての黄金配合と考える事ができそう。
父系としては2頭の勝ち馬を出していたグレイソヴリンの系統は、母父に入ると馬券に絡んだ馬を1頭も出していません。
今回の出走馬で言うと、父ディープで母父トニービンのフェルメッツァ、父ダンスインザダークで母父トニービンのマイネルディーンは、一見すると、福島記念向きの血統構成に見えます。
特にフェルメッツァは福島芝2000mでの好走歴もあるので、手を出しやすいところなんですけど、果たしてどう出るでしょうか。
まとめ
福島記念の好走傾向をまとめると
- 当日上がり5位以内を出せる脚は必要
- 前走上がり順位3位以内は良くない
- 前走3着以内馬or前走で東京の重賞に出走して10着以下
- 母父サンデー系
このあたりがポイントとなりそう。
そして、このポイントにもっとも該当するのはこの馬。
- スズカデヴィアス
大阪杯ではさすがに歯が立たなかったですけど、それ以外の重賞ではそれほど上位と差のない競馬を繰り返しているスズカデヴィアス。
福島記念の傾向を抜きにしても、人気のない実力馬という枠で狙える馬だと思います。
そんな馬が、好走傾向に合致する要素を複数持っているのであれば、ここは積極的に狙っていきたいですね。
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