天皇賞秋はキタサンブラックにとってダメージを残すのか?
今週末のジャパンカップに向けて目下のところ1番人気と多くの競馬ファンからの支持を集めるキタサンブラック。
そのキタサンブラックの不安要素として目にすることが多いのは「不良馬場で激走した前走のダメージ」というもの(たまたま私が多く目にしただけかもしれませんが)。
ですが、果たしてそうでしょうか? ということで、10月29日の芝レースを使った馬の次走成績を調べてみました。
はい。全然回収できてませんね。ですが、これは当然です。
天皇賞デーの1着から最下位までの馬全てが含まれているからですね。
とはいえ、10月29日の芝レースに出走していた全馬の単勝を買ったとしても(そんな人いないでしょうが)控除率以上には勝てている計算になります。つまり、一般的にいうちょっと上手い人と同じくらいの回収率を出せます。
では、もう少しまともに調べてみます。
天皇賞秋デーのレースで1着~3着以内に入っていた馬の次走成績
はい。普通に好走してますね。1頭も1番人気に支持された馬はいませんが、1番人気馬の勝率・連対率・複勝率の平均値と遜色無い数字を残しています。
(参考画像:過去五年の東京芝良馬場での1番人気馬の成績)
まぁ対象数が少ないですし、馬の個性もありますから、これで全てを判断する気はありませんが、少なくとも客観的な事実としては、前走が10月29日の東京芝レースだったからといって割引く必要は無いということがわかると思います。
また、単回収値272円というのは回収率272%ということと同意です。
つまり、画像の一覧に載っている全馬の単勝を1点1000円ずつ買っていたとしたら、7頭で7000円の賭け金=19,040円の払い戻しを受けられていたということになります。
1点5000円買っていたら10万円近い払い戻し。これはなかなかだと思いませんか?
結論
「前走は不良馬場で好走しているからダメージが残るはずだ」
もちろん、その考えは否定しません。
ですが、仮にそうだったとしても「次走で好走できている馬が複数いる上に、好走率と回収率のどちらもが今のところ高い」というのが客観的な事実。
参考までに、東京芝の良馬場で前走1着から3着以内に入った馬が、次走どれくらいの確率で好走していたのかというデータも載せておきます。
これは過去五年分です。
「数に差があるものを比較してみ意味がない!」と思うならそれはそれでひとつの考え方だと思いますが、私はそうは思わないです。
「特にダメージを心配する必要はない。むしろ、馬場が悪すぎて、能力が高い馬か、よほど道悪適性が高かった馬しか上位に来れなかった馬場」だったと私は考えています。
つまり、キタサンブラックは、天皇賞秋でのダメージを心配する必要はないんじゃないかと思います。
だからといって本命にするかどうかはまた別の話ですが、少なくとも、前走の好走を不安視することはありません。