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藤田菜七子騎手がアノ最強エージェントのお抱えに!?

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(JRAHPより引用 http://www.jra.go.jp/datafile/meikan/pdf/agent_miho.pdf

なんとびっくりですね。

戸崎圭太騎手、内田博幸騎手、R.ムーア騎手と同じエージェント・中村剛士氏になってました。

その影響かどうかわかりませんが、今週の藤田菜七子騎手は土曜中山で9鞍、日曜中京で5鞍の騎乗

3場開催とはいえ勝利数が30勝にも満たないジョッキーがこの数確保とはなかなかすごいですね。

というか、日曜日はなんでわざわざチャンピオンズカップデーで一流ジョッキーが集まる中京で乗るのか謎です。しかも5鞍も乗鞍あるし。

中村氏になったからといって、(ムーア)>戸崎>内田>藤田、という序列でしょうし、陣営からは「戸崎か内田じゃないとダメ!」ってこともありそうですが、それでも、有力馬を抱える陣営の騎乗馬に乗るチャンスがあるというのは大きいですよね。

中村剛士氏とは何者なのか?

現在関東リーディングの上位2騎手を囲っている中村剛士氏がどんな人なのか気になったので調べてみました。

まず名前ですが「なかむら たかし」と読むようです。「つよし」かと思ってました。

1976年10月20日生まれの41歳。

1997年に笠松競馬所属の騎手としてデビューして、その後2000年~2003年までは金沢競馬に所属。2003年に騎手を引退すると、その後は当時大井競馬に所属していた内田博幸騎手のエージェントとして活動をはじめて、内田騎手の中央移籍後は中村氏も活動の場を中央に移したようです。

 

その関係で、戸崎騎手のエージェントも引き受けたという流れのようです。

地方競馬の元騎手ということなので、地方競馬での人脈は持っていたでしょうけど、中央に入ってもこれだけの騎乗馬を集めてこれるというのはすごいの一言。

よほどコミュニケーション能力が高いか、何かしらの極太なパイプを持っているのでしょう。

エージェントってなんなの?

そもそもエージェントって何? と思う方もいらっしゃると思うので簡単に。

騎手が自分で騎乗馬を集めるのは大変なので「俺が代わりに騎乗馬を集めたるよ」というのがエージェント。

つまり、騎手の代理人です。

エージェントが騎乗依頼の取捨選択をすることによるメリットとして、常に、より強い馬を選択することができます。

例えば、同じレースに騎乗依頼が重なった場合、騎手本人が陣営に断りを入れるよりも、間にエージェントに入ってもらって断ってもらったほうがカドが立たないですからね。

馬主との関係性を保つために乗りたくない馬に乗る機会を減らせるという意味では有意義な制度と言えるでしょう。

 

ただし、デメリットもあります。

中村氏がそうであるように、大抵は複数人のジョッキーと契約しています。

そうなると、エージェントとしても誰にどの馬を割り振るかということを考えなければなりません。そこで、騎乗馬割り振りの優先順位が生まれます。

そのエージェントにとって優先順位の低い騎手というのはなかなかいい馬が回ってこないということが起こり得るわけです。

もちろん「戸崎騎手じゃなきゃダメ」「内田騎手じゃなきゃダメ」という指名が入ることもあるでしょうし、今でも陣営が騎手に直接依頼するということも無くはありません。

ですが、基本的にはエージェントのもとに騎乗依頼が入ってきます。

中村氏のように、戸崎騎手、内田騎手のどちらにも良い馬を割り当てることができるエージェントばかりではありませんから、騎手にとって、自分の優先順位が高くなるエージェントを選ぶのか、それとも、優先順位は低くとも、おこぼれで強い馬に乗れるチャンスのあるエージェントと契約するのか、これは難しい問題です。

エージェントの報酬

報酬は騎手が獲得した賞金の5%程度が相場ではないかとされています。

戸崎騎手と内田騎手ふたりの昨年の獲得賞金総額が約50億円弱。

騎手はその5%が取り分なので、約2億5000万円が中村氏の報酬の対象となるでしょう。

つまり、1250万程度が中村氏の取り分と見込まれます。

中村氏クラスになるともう少しパーセンテージが良いような気もしますが、そのあたりは推測でしかありませんのでなんともわかりません。

この金額が割りに合うのかどうかもわかりませんが、サラリーマンの平均年収と言われる500万と比較しても倍以上なので決して少なくはないですね。

まとめ

藤田菜七子騎手のエージェントに中村氏がついたことで、すぐに勝ち星が量産されるかどうかはわかりませんが、少なくとも、強い馬が回ってくる可能性が増えたことはいいことでしょう。

今後、大きく成績をあげて、メディアからだけでなく競馬サークル内で騎手としての評価が高まれば、中村氏の中での優先順位も高くなって、G1制覇をも狙える馬が回ってくる可能性もゼロではないでしょう。