日本人騎手と外国人騎手の差を客観的に比較する(第2回)
こんばんは。おじさんです。
御覧頂いている方のアクセス時間のほとんどが夜なので、あいさつはこんばんはに統一しようと思います。
今回は、久々に「騎手」について。
昨年度の成績から客観的に比較していきたいと思います。
前回の記事はコチラ
昨年取り上げたルメール騎手と戸崎騎手が昨年のリーディング騎手1位と2位に輝きました。
どちらも勝ち星をたくさんあげた騎手ですから、こういった上位騎手と上手に付き合っていくことが、馬券検討の上でも大切になってきます。
今回は、上位2人を筆頭とした、リーディングトップの騎手の成績について考えていきたいと思います。
2017年リーディングトップ10
ルメール騎手があと1勝していれば、武豊騎手以来史上2人目となる年間200勝達成となったのですが、惜しくも届かず。
M.デムーロ騎手もあと1勝していれば、戸崎圭太騎手を抜いて、外国人騎手のワンツーを決められるところだったのですが、惜しくもそれもならず。
M.デムーロ騎手に関しては、リーディングトップ10に入っている騎手の中でも騎乗数は下から3番目。乗鞍がもう少し多ければ、もう少し勝てていたのではないかと思わせる成績でしたね。
かつては「短期免許の外国人騎手は、目先の勝利だけで乗っているから勝てる。通年で乗ったら大したことない」といった意見を目にすることもありましたが、それは関係なく、通年でもガッツリ勝てるということが、ルメール騎手、M.デムーロ騎手両名の活躍により、証明されました形となっていますね。
JRA所属ではない外国人騎手の成績
単複ベタ買いしていても控除率以上には回収できていたようです。
ちなみに、JRA所属以外の外国人騎手の鉄板パターンは前走上がり順位1位の馬に騎乗した場合。
2回に1回は複勝圏内に来ていましたし、3回に1回は連対していました。
ちなみに、外国人騎手の短期免許取得要件はコチラ
従来は北米エリアの所属騎手については同エリアでの賞金リーディング30位以内、イギリスおよびフランスエリアの所属騎手については同エリアでの賞金リーディング10位以内であったものを、両エリアともに賞金リーディング5位以内に変更し、アイルランドやオーストラリアエリアに所属する騎手については賞金リーディング3位以内に変更する。ただし、例外としてJRAが指定している各国のGI競走を通算2勝以上している場合は、賞金リーディングの順位は関係ないものとする。
JRAでは、これまで通り1か月単位で1年間にそれぞれ最大3か月交付することを基本とするが、JRAで新規に短期免許を取得する騎手、または次年度以降に短期免許を取得する騎手のうち、前年の暦年の免許期間中の制裁点が15点を超えて30点以下であった場合、および1回の騎乗停止を受けた場合は、1か月単位で1年間にそれぞれ最大2か月までとなる。なお、30点を超えた場合および2回以上の騎乗停止による次年度分の短期免許の発給制限(後述)の実施に関しては変更されない。引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E6%9C%9F%E9%A8%8E%E6%89%8B%E5%85%8D%E8%A8%B1
おおざっぱに解説すると、下記の条件を満たしていることが短期騎手免許取得の条件ということです。
- 北米賞金リーディング30位以内
- イギリス・フランス賞金リーディング5位以内
- アイルランド・オーストラリア賞金リーディング3位以内
- ケンタッキーダービーとか凱旋門、ドバイワールドカップ等、JRAが指定するG1競争を2回以上勝利している
せっかくなので、これを日本の騎手に置き換えて、同等の成績を残している騎手の成績も確認してみましょう。
単純に日本人騎手の中でリーディング上位5位以内の騎手に限定してみました。
騎乗している総数が違うので、単複回収値にはそこまで意味があるとは思いませんが、勝率・連対率・複勝率はそれほど差がありません。
ただ、前走上がり3F順位1位の馬に騎乗した際の数字は外国人騎手の成績に劣っています。このあたりは日本人騎手と外国人騎手とで差がある部分と捉えてもいいかもしれません。
第2回まとめ
騎乗している数が違うとはいえ、短期免許の外国人騎手は、やはり各国のトップジョッキーということもあって、全体的に良い数字を残していることが多い印象です。
特に、何度も来日経験のある騎手というのは、関係者から請われて来日しているということもあってか、日本人の上位騎手よりも回収率、好走率共に高く出ていることがわかります。
ただし、ムーア騎手やモレイラ騎手などが騎乗するとどうしても過剰人気になってしまうのが難点。ただ、それでも控除率以上の数字は残しているので、ある程度の取捨選択ができれば、騎手買いでも利益を出せる可能性は残されます。
また、好走率のわりに過剰人気にならない外国人騎手としては、ボウマン騎手やホワイト騎手、C.デムーロ騎手を挙げられそう。
今後また来日することがあれば、積極的に狙ってみても面白いかもしれません。