【2017】ジャパンカップ展望/有力馬の短評その3とおまけ
さて、今回は残った馬たちの短評です。
チャンスのありそうな馬の短評は大体昨日で出切ってしまったので今日はざっくり。
よかったら、過去2回分も併せて御覧ください。
アイダホ
昨年の凱旋門賞ではファウンドの後塵を拝しましたが、波乱の立役者となったハイランドリールの弟です。凱旋門賞後にはBCターフでファウンドを逆転して勝利を収めるなど、ハイランドリール“は”強いです。様々な環境に対応していた馬なので日本でもそれなりに走れたのではないでしょうか。
が、しかし、弟は大して強くないです。世界のトップトレーナーであるA.オブライエン師の管理馬ですが、取り立てて強調材料はありません。
強い日本馬が海外でも実力を発揮できないことの逆パターンで、そこまで強くない外国馬が日本では強い、というパターンがありえなくはないですが、その可能性にかけるのは、私のスタイルではないので、この馬は特に評価できません。
ギニョール
ドイツのバーデン大賞、バイエルン大賞とG1を連勝中で勢いのあるギニョール。
逃げ馬なので、今の府中の馬場は合っていると思います。
陣営は左回りの2400mという点に魅力を感じているようでジャパンカップに参戦。
連勝したレースの2着はともにイキートス(昨年JC5着)。
正直、イキートスが力を出し切ったとは言えない内容だったり、展開に恵まれた感がある内容なので「これは強い!」という感じではありませんが、「前にポジションを取れる」というだけでも有利なのが日本の競馬。
日本と比べて時計の出ない馬場で走っているので、テンのスピードや持ちタイムという観点からは狙いにくいですが、明確な逃げ馬がいない今回は、展開という面から狙える馬だと思います。
ヤマカツエース
足りてもいい馬ではあります。内枠なら紐には入れておきたい。外なら要らない。そんな感じでしょうか。2400m戦でのサンプルがないので完全に消すのはちょっと怖いといったところです。
イキートス
昨年5着のイキートス。なんだかんだ言っても、ギニョールに結構負けまくってるのが気がかり。7回一緒に走って先着したのはたった2回。単純に、ギニョールのほうが強いと考えるのが自然でしょう。
取り立てて展開面でも利があるとも思えませんし、この馬よりも前にギニョールがいる可能性が高いと考えるとちょっと狙いにくいですね。
他
それぞれ過去の実績はありますが、近走、衰えていたり精神的に問題を抱えていそうだったり、そもそも力が足りなそうだったりと、正直この舞台にはふさわしくない馬たち。要らないでしょう。
外国馬のブームタイムはオーストラリアの中距離馬。オーストラリアは、日本から移籍したトーセンスターダムやブレイブスマッシュといったG2,G3級の馬でもG1で勝ち負けできてしまうレベルなので、いくらG1勝ち馬と言ってもあまり高い評価はできません。
まとめ
今回のグループから注目できそうなのはギニョールとヤマカツエースでしょうか。
枠が出たらまた色々と見えてくるものがあるとは思いますが、基本的にはここで低評価を下した馬は、突然評価を高めるということはありません。
おまけ
今日の夕方くらいには公表されるそうなのですが、今週末から有馬記念まで、わけあって日曜のメインレースはKLANの軸馬予想等でも印は打ちません(打ってもいいとは思うのですが、マナーとして)。
詳しい理由は明日の更新でウザいくらいお知らせします。
おまけとして、土曜日の重賞の見解を。
◎タイムフライヤー
タイムフライヤーはそれまで極端な後傾ラップを先行して未勝利勝ちを決めた馬。
その競馬から一転して、前走の萩Sでは不良馬場を差す競馬で圧勝。
単純にまだ能力の底を見せていないと考えていいでしょう。
どの程度人気になるかわかりませんが、軸はこの馬で問題ないでしょう。